アメリカのDVD売り上げ急降下

[映画.com ニュース] アメリカでDVDの売り上げが急激に落ち込んでいると、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。

調査会社SNL Kaganの発表によると、2010年のDVD収益は44億7000万ドルで、前年の79億7000万ドルより44%ダウン。収益のなかにはブルーレイが含まれていないため、消費者の嗜好がDVDから移行していることも影響している(同社は近日中にブルーレイの売り上げを発表するという)。

しかし、それよりもネットフリックスやレッドボックスのDVDレンタル、オンライン配信など安価な手法で映画鑑賞を楽しむ消費者が増えている証拠とみられる。ちなみに、2010年度の全米DVDセールス第1位は「トイ・ストーリー3」の約1000万枚だった。

このニュースを見たとき、うーんと唸ってしまった。元DVDコレクター(今でも作品によってはDVDを買うが)、現Blu-rayコレクターの僕としては、なんかこの米国のDVD売り上げ急降下の一翼を担っているような気がしたからである。もちろんこのニュースには、Blu-rayの売り上げが記載されていなくて、別のソースではBlu-rayの売り上げは上がっているものの、DVDの落ち込みをカバーするほどではないという話も聞いている。そう考えると、これまでのDVD市場ってなんだったの?という疑問が起きてくる。米国の映画好きは有名で、映画のDVDをコレクトすることは一種の楽しみだったと思うのだが、それが崩れたということなのだろうか。記事ではレンタルが増えている証拠だと結んでいるが、本当にそうかなという気もしている。今やAmazonあたりでは旧作のDVDは10ドル以下という低価格で販売されていることが多い。レンタルがいくら安くてもしばらく待てばコレクション出来る価格に落ちてくるのに販売が落ちているということは、映画を観る構造が変わってきているとしか考えられない。ここしばらくは市場の動向を注視している必要がありそうだ。

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