「東北地方太平洋沖地震」の影響がここにきて、音楽業界においても波及し始めている。AVEXやSONYといった会社は、3月に発売を予定していた新譜のリリースをそろって見合わせた。個人的には、3月は小室哲哉のソロアルバムや、capsuleの新譜があったので、残念である。理由はいろいろあろう。一番の大きな理由は流通の不安定さが挙げられると思う。関東地方では、ガソリンの買い占めに走る人が多くて、ガソリンスタンドは開店休業状態が続いている。また当然被災地である東北地方では、商品の供給より、非常食や毛布といった災害救助用物資の送付が先だという事情もあると思う。だがしかし、こんな災害だからこそ、音楽業界は音楽が人々を勇気づけられるという事実は忘れないでほしいと思う。昨日、僕は、満員の通勤電車の中で、久しぶりにニュースから離れて、佐野元春の「THE SUN」を聴いた。その時の心の負荷が離れたような解放感は忘れることができない。震災で生き残った人々、外から眺めるしかできない人、2次災害で苦しんでいる首都圏、そうした人たちに勇気づけられる行動を音楽業界には節に要望したい。
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