彗星のような物体を見つけたヴォイジャーは、分析をすべく、サンプルを転送する。しかし転送されてきたのは一人の男だった。彼は自分のことをQだと名乗り、ジェインウェイ艦長に保護を求めてくる。そこに現れたのがもう一人のQ。度々ジャン=リュック・ピカード艦長にちょっかいを仕掛けていたQは彼を連れ戻そうとするが、最初に現れたQは永遠の命に絶望して自殺を望んでいた。そこでジェインウェイ艦長は、裁判を開き、両方の申し立てを聴くことにする。
「新スター・トレック」で人気の出たQが今回初めてヴォイジャーにも登場。視聴率的に苦戦を強いられていたヴォイジャーの人気回復を企んでのテコ入れ策だと思うが、内容的には「自殺は是か非か」という哲学的な内容で、予想外に面白い内容になっている。現在の社会では自殺は否だと思うが、作品としてはそれをことさらに強く出すことはなく、きわめてニュートラルな内容になっている。つまり個人の苦痛からの解放を願っての自殺はありかもしれないという主張である。こういうテーマはスター・トレックらしいともいえる。ゲストとしてライカー副長役のジョナサン・フレイクスも登場し、作品に花を添えている。
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