デルタ宇宙域を航行中のヴォイジャーは、連邦のビーコンを発見し、その発信源に向かうが、ケイゾンに突然攻撃される。反撃をするヴォイジャーだったが、ケイゾンに寝返った元クルーのセスカの罠によって、転送モジュールを奪われてしまう。モジュールの破壊をすべく、ヴォイジャーはケイゾンの後を追うが、責任を感じたチャコティは一人無断でケイゾン船に接近し、転送モジュールの破壊をする。しかし、彼はセスカによって囚われの身となり、ケイゾンのリーダー・カラによって拷問を受けるのだった。
第1シーズンでゲストながら存在感を表してきて、ついにはヴォイジャーを裏切ることになる元マキの一員、セスカが再登場する話。デルタ宇宙域で最初にヴォイジャーの宿敵となるケイゾンが久しぶりに(「ケイゾン戦士誕生」以来)登場して、ヴォイジャーのテクノロジーを巡る種族間の争いも同時に描いていて、結構緊迫感のある話になっている。ケイゾンはテクノロジーがヴォイジャーより劣っているはずなのに攻撃システムは結構強力で、ヴォイジャー苦しめるというところが話を面白くしている。あとはゲスト出演ながらケイゾンより主導権を握るセスカとチャコティのかつての恋人同士のやり取りが面白い一編であるともいえる。最後にセスカはチャコティのDNAを手に入れて人工授精したと告げるが、物語がさらに複雑化していくのは間違いないだろう。10年ほど前に最初に見たときはあまりケイゾンという種族にいい印象を持っていなかったが、今回再見してみると、結構面白い設定だなと思った。
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