映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(IMAX/ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13)

ファン待望のシリーズ8作目にして、前作「フォースの覚醒」の直接の続編が「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」である。前作と打って変わって、主人公側の反乱軍が、ファースト・オーダーに追い詰められていて、そこから抜け出すための作戦が物語の一つの中心になっている。もう一つの物語は、主人公レイが伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーに出会い、ルークのジェダイ・マスターとしての苦悩や、レイのフォースの体得について語られていくのがもう一つの物語である。笑いを取るシーンも多々あるが、物語としてはかなり敵であるファースト・オーダーに追い込まれていく展開なので、救いがないように感じる部分は多い。また、ルークが成熟し、苦悩するシーンも意外性をもって描かれている。さらにまさかのあの人が登場するシーンもあって、ジェダイとは何かが描かれた物語であると言える。「最後のジェダイ」とは、ジェダイの一つの時代が終わることを意味しているように思うが、また別のジェダイが登場するので、本質は継続していくものだと思っている。152分という長さであるし、旧3部作で比較すると、「帝国の逆襲」の展開に一部「ジェダイの帰還」を加えたような感じのする作品である。ラストは、厳しい終わり方をする。これで最終章への期待が高まるが、レイアを演じたキャリー・フィッシャーがすでにこの世にいないので、どうストーリーを練るか、気になるところである。なお、今回、IMAXで鑑賞したが、IMAXにしては珍しく2Dでの上映でかつ、映像の画角が2.39:1のままでIMAXの画角である1.90:1の画角がないという少し残念な仕様である。映像の明るさや迫力、鮮明さにアドバンテージはあるが、今作は他のIMAX映画ほどIMAXにこだわる必要はないかもしれない。

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