宇宙を航行中のヴォイジャーは原始的な生命体を発見し、その調査に向かうが、生命体に求愛行動をとられ、身動きが取れなくなる。その生命体の影響を受けて身体機能が活発化したケスは、性的衝動に襲われ、子供を生む準備を始めてしまう。ニーリックスに父親になるかと問いたケスは、子供を生む決心が揺らぎ悩んでしまうのだが。
物語全編に渡り、子供を生むとか、求愛行動とかに徹したストーリーである。何も原始生命体からの脱出にヴォイジャーが求愛行動のシミュレーションをしなくてもと思うが、物語自体が二重に生殖本能に従ったストーリーになっているのだから、不思議な気分になってくる。物語としては、ケスが本来のオカンパ人の生殖行動よりも若くその機能が発現してしまい、子供を生むのかどうするのか悩むという展開になっているが、父親になる役割を負ったニーリックスの行動も見ものである。結局ケスの生殖行動は収まり、また子供を作れる時期が来るということで話を収めているが、結局その続きは見られることはなかったと思う。今回より登場のワイルドマン少尉が子供を身ごもったというラストで、次の登場を予期させるものになっている。
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