2022年5月8日、つまり今日の夕方から夜にかけて、福岡市民会館で、佐野元春 & THE COYOTE BANDの2022年全国ツアー「WHERE ARE YOU NOW」が開催された。ファンクラブ先行でチケットを確保でき、ライブに参戦できたので、ネタバレしない程度に感想を書いてみたい。まず、序盤数曲は、あるアルバム2枚からの選曲になっている。アニバーサリーの年なので2枚のアルバムから数曲が演奏されたのだが、その選曲は意外なものになっていると思う。ライブでは最近はまず演奏しないだろうと思う曲が多かった。
その後、アルバム「ENTERTAINMENT!」から何曲か演奏されるが、それも意外な選曲。その曲を歌う?!といった感じがした。その後は、THE COYOTE BANDとのコラボ曲や、7月に発売されるニューアルバムからの選曲もあり、バラエティに富んでいると思う。どの曲も、歌詞を聞いていると今、このパンデミックの時代を象徴するかのような歌に聞こえてくるから不思議である。
今回、照明が凝っていて、多分佐野元春のライブでは初と思われる仕掛けが仕込んである。それが何曲かで効果的に使われるのだが、ステージ上だけでなく、ホールの壁面にまで拡張するので、インパクトが大きい。
本編ラストからアンコールは、予定調和な選曲のように思わせておいて、実は意外な選曲である。ラストの曲のタイトルが象徴するように、ポスト・コロナを見据えた選曲になっている。予定調和な曲も演奏はしているが、コール&レスポンスができないので、そこにも仕掛けはしてある。
ライブは2時間強の演奏だったし、いつも演奏している代表曲は演奏しないままだし、と予想外の展開に驚いた口だが、考えたら、僕はこの2年半、新型コロナの緊急事態宣言やまん延防止等充填処置が発令されているにもかかわらず、東名阪にライブを見に行っているので、その時のセットリストと比較している感じはする。福岡での公演は3年半ぶりになるので、新曲を初めてライブで聴いた人も多いだろうし、それを考えると、優れたセットリストであったと思う。
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