「シー・ハルク:ザ・アトーニー」シーズン1第9話「主人公は誰?」(Disney+)

あらすじ

女性弁護士の優秀さを讃える表彰式で栄誉ある表彰をされることになったジェンは、ニッキや両親たちと共に会場を訪れるが、その会場のディスプレイに「インテリシンシア」と名乗る組織がジェンのプライベートな秘密を暴露してしまい、ジェンはシー・ハルクになって暴れたために、刑務所に収監されてしまった。ジェンは正攻法の裁判で「インテリシンシア」を訴訟しようと考えるが、ニッキはもっと過激に「インテリシンシア」の秘密を暴こうと行動に移していた。ジェンは、シー・ハルクになる力を抑制する装置を足につけることを条件に、刑務所の収監から脱出する。刑務所を出たジェンだったが、勤めていた弁護士事務所は首になり、住むところもなくて実家に居候することになる。ジェンはそれでも落ち着かなくて、エミル・ブロンスキーのコーチングによる精神の安定を施してもらおうと、彼の住むところまで行く。その頃、ニッキはペグと共に「ハルクキング」を名乗る匿名の人物からイベントに招待され、ペグがイベントに参加する。そのイベントは「インテリシンシア」の主催するイベントで、「ハルクキング」はトッドだった。そして、エミル・ブロンスキーも仮釈放の条件に反して、アボミネーションに変身していた。その現場に立ち入ってしまったジェンは、トッドがジェンの血液から作った超人血清で怪物化し、それと戦うためにハルクが現れ、さらにタイタニアまで登場し、事態の混乱を目にする。しばしば番組内で四次元の壁を使って視聴者にストーリーを語りかけていたジェンは、なんとDisney+のメニュー画面に入り込み、番組の制作舞台裏の番組に入り込んで、「シー・ハルク」の制作チームにラストを変えるよう話をする。しかし、製作チームは「番組の最終決定権はケヴィンにある」とジェンの頼みを聞かなかった。そのため、ジェンはケヴィンに会いに行って、ラストを変えてもらうよう頼むことになる。

感想

シーズン1の最終回になった今回のエピソードだが、あまりにクライマックスの展開がぶっ飛んでいたので、呆気に取られてしまった。いつものマーベル・シネマティック・ユニバースならば、シー・ハルクが大暴れして悪を倒し、一件落着になるはずなのだが、今回はジェンはそれを望まず、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品のストーリーの最終決定権のあるK.E.V.I.NというA.I.にラストを変えてもらうよう交渉するという、あまりに意表をついた展開で、この作品らしいかも、と思った。K.E.V.I.Nも最初は番組制作スタッフが「ケヴィン」と言っていたので、ケヴィン・ファイギが登場するのかと思ったが、実はA.I.だったというオチにはびっくりである。その他にも物語冒頭の説明は見たことはないが、昔のテレビドラマの「超人ハルク」っぽい雰囲気で進んでいくし、シー・ハルクがK.E.V.I.Nと交渉する際の画面サイズが通常2.39:1なのに1.78:1になっているとか、とにかく想定外の展開に面白過ぎだろ、この作品、と思った。また、ラストにはデアデビルも登場するし、おまけ映像ではウォンも登場するという、1話で何人ゲストスター出演なんだよ?!、と驚かされるエピソードである。ラストはジェンの望んだオチになっていたのは、何よりである。

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