あらすじ
セリトスは、ロミュランの攻撃を受けていた。ロミュランの狙いは、セリトスに積まれていた時間を自由に行き来できるデバイス、「クロノガミ」の奪取だった。ロミュランは転送でクロノガミの奪取に成功し、セリトスを破壊しようとするが、タガー艦長率いる宇宙艦が救援に訪れ、ロミュランは撤退する。そのタガー艦長とクルーたちの姿は、ボイムラーやマリナーたちだった。実は、ボイムラーやマリナーたちは、ホロデッキで映画を作っていて、マリナーの作った「クライシス・ポイント」というアクションSF映画の続編をボイムラーが作り上げていて、「クライシス・ポイント2」として、みんなで楽しんでいたのである。そのボイムラーの元に副長から連絡が入り、その後、ボイムラーの様子がおかしくなる。アクションSF映画であるはずの「クライシス・ポイント2」で、タガー艦長は人生の意義を探し始め、キティホという人生の意義を教えてくれる存在を追い求めるようになるのである。ボイムラーの元に入った連絡というのは、自分のコピーであるウイリアムが死んだというニュースであり、それを聞いたボイムラーは人生の意義を求めるようになったのである。その事実を知ったマリナーもボイムラーを助け、キティホを探す手伝いをする。その一方でアクションSF映画としての「クライシス・ポイント2」の話の本筋の方はテンディとラザフォードが楽しんでおり、ロミュランとの追跡劇を繰り広げていた。
感想
今回も、物語冒頭が「スター・トレック:ローワー・デッキ」らしくないスタートだなと思っていたら、ボイムラーの作ったホロ映画であるという紹介に、いつもの「スター・トレック:ローワー・デッキ」だなと感じた。しかし、物語が進むにつれ、ギャグの展開よりもボイムラーが人生の意義を探し続ける展開がメインの比重になっていって、これもまたいつもの「スター・トレック:ローワー・デッキ」らしくない展開だなと感じた。正確には「スター・トレック」らしい展開ではあるものの、「ローワー・デッキ」の展開からはちょっと外れる感じかなと思う。でも、物語の展開は結構面白く、引き込まれるようになっていっているので、これでいいのかなと思う。ボイムラーが最後に人生の意義を見出すことになるキャラには、なんと、「宇宙大作戦」のヒカル・スールーが演じたジョージ・タケイ本人の吹き替えで登場するし、まさにファン歓喜の展開だと思う。しかもラストにはセクション31の存在も匂わせているし、今回も話盛り込みすぎじゃないの、嬉しいけれど、という内容になっている。ここ数話の「スター・トレック:ローワー・デッキ」は過去作のファン歓喜の展開が多いような気がするが、素直に喜びたい。
コメント