あらすじ
シュライクの攻撃を交わしたタイタンは、アルファ宇宙域に戻り、宇宙基地に辿り着いて修理を受ける前に、巡航速度で最低限の修理をしながら飛行していた。ジャックはタイタンの中で、タイタンのクルーを殺すという幻覚をしばしば見るようになり、自身の幻覚に困惑しかけていた。ビバリーはセブンが殺した可変種の解剖を行なっていたが、可変種自体が進化していて、姿を人間に似せるだけでなく、内臓や血液すらもコピーすることができるようになっていた。そのため、可変種をチェックするセキュリティ体制が全く用をなしていないことが判明する。そのタイタンにイントレピッドが接近し、シャトルで乗組員が移動すると告げる。シャトルに搭乗していたのは、かつてピカードの部下でありながら、マキに加担してピカードを裏切ったロー・ラレンだった。突然の彼女の登場に驚くピカードとライカーだったが、ローは、ピカードとライカーに反逆罪の容疑がかけられているとして、尋問を開始する。その頃、ウォーフとラフィはデイストロームから何か重要なものが盗まれたと結論づけていた。それが何か探るためには、ウォーフが抹殺したフェレンギ人スニードの仲間であるバルカン人のコリンを尋問するしかなかった。ウォーフとラフィはコリンの元に辿り着くが、コリンの罠に嵌り、二人で殺し合う羽目になる。ピカードとローは会話を繰り広げるが、ローの真の目的は、惑星連邦の上層部にも可変種が侵略していて、誰も信用できない、ということをピカードに伝えるためにピカードとライカーの反逆罪容疑捜査という名目でタイタンにやってきたのだった。そして、ローはピカードに全てを託し、タイタンをイントレピッドから逃げさせるために、決死の行動を取る。
感想
前話の第4話で一旦話が落ち着いたかと思ったが、この第5話はさらにスケールが大きな展開になっていて、徐々に真の敵である可変種の存在がクローズアップされてきていて、次の展開が待ち遠しいところである。しかし、この第5話で、ゲストスターとして「新スター・トレック:ザ・ネクスト・ジェネレーション」でもゲスト出演だったピカードの部下であるロー・ラレンがまさかの再登場をするとは、思いもしなかった。メインキャラでもない彼女の存在を覚えている人もそう多くはないし、ローの最後がマキに関わる展開とは、「スター・トレック:ディープ・スペース・ナイン」や「スター・トレック:ヴォイジャー」を見ていないと全くわからない話なので、筋金入りの「スター・トレック」ファンじゃないと、誰、この人?となりかねないキャラである。過去シリーズを見ていた僕としても、ローの再登場には想定外の話で驚きを隠せない。そして、ジャックの様子がどんどんおかしくなっていくのには、どうも可変種と関係ありそうだというニュアンスを含めながらも真相はまだ闇の中という展開で、そのジャックにまつわる謎は今後の展開次第になりそうである。そして、ウォーフとラフィのコンビによるデイストロームから盗まれた装備品の謎探究は、ついにウォーフとピカードの再会に辿り着き、かつてのメンバーが再集結していくようで楽しみが増えている。まだ、再登場していないキャラもいるので、今後、どう関わってくるのか、期待が持てる。
コメント