映画「ラビリンス 魔王の迷宮」(Apple TV 4K/iTunes Movies/4K UHD)

レビューの詳細は、ラビリンス 魔王の迷宮(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。2020年の夏から、ホームシアターで映画を見る際には、マンションの騒音クレームを回避するために、サラウンドヘッドフォンで視聴していたのであるが、そろそろコロナ禍が落ち着きを見せ始めて、外出時のマスク着用が個人の判断に委ねられ、人々の意識が自粛から通常の生活に戻りつつある中、いい加減にAVアンプとスピーカーによる視聴に戻してもいいのではないかという思いから、テストのつもりで視聴したのが、この「ラビリンス 魔王の迷宮」である。もちろん、まだ騒音クレームを喰らいたくはないので、AVアンプの設定を変えてダイナミックレンジを圧縮したり、ボリューム全体を下げつつ大きな音のピークを抑えたりしていたが、それでも約2年半ぶりにAVアンプとスピーカーでの映画鑑賞になった。

この映画を視聴に選んだのには、1986年の映画なので音声のダイナミックレンジが狭そうというのと、上映時間が短いのでクレームリスクを避けられやすいということで見たのだが、そもそもアメリカ版4K UHD Blu-rayの情報サイト、The Digital Bitsででも話題になっていたので、関心があったというのもある。

映画としては1986年当時のファンタジー映画なので、CGによる特殊効果はなくて、パペットによるゴブリンの操作とか、光学合成が今の映画にはない昔ながらの味わいのある特殊効果を描写している。そして、主人公サラを演じているのがファンタジー映画にしては珍しい少女のジェニファー・コネリーというのも、印象深いところがある。そして、魔王ジャレスを演じていたのがグラムロックスターのデヴィッド・ボウイというのもインパクトある。彼の中性的な妖しい振る舞いは、魔王という立場にピッタリくるようになっている。

映像は4K/DOLBY VISIONで収録されていて、ネイティヴ4Kなので、フィルムの解像度限界まで優れた描写をしている。特にDOLBY VISIONによる輝度の提示は、あからさまなほど明るく、映像の魅力を印象付けるものがある。

音響もDOLBY ATMOSにリミックスされ、要所要所でオブジェクトが三次元に広がる様子が確認できる。元々が3-1サラウンドなので、現在の映画のような三次元サラウンドになっていないが、それでもサラの冒険に合わせて鳴り響く効果音は、臨場感がある。

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