音楽ユニット、ICEのベスト盤を20数年ぶりに聴く

ゴールデンウィークに実家に戻った際に、実家に置いてあったCDを何枚か福岡に持ってきていた。元々は昔に坂本龍一のCDをMacに取り込んだ時にmp3の128kbpsというロービットレートで取り込んでいたので、音質も悪く、それをaacの256kbpsで取り込み直したい、というのがメインの目的であったが、坂本龍一のアルバム以外にも2-3枚、持って帰ってきていた。

その中の1枚にICEという音楽ユニットのベスト盤「ICE TRACKS Vol.01」というのがあった。1998年のリリースなので、25年前のアルバムになる。昨年、「FM STATION 8090」というコンピレーションアルバムを手に入れて聴いた時に、ICEの「MOON CHILD」が収録されていて、なんか懐かしかったので、実家に帰った時に「ベスト盤を持っていたはずだな」と思ってCDラックを見たら中古ショップに売らずに残っていたので、自宅に持ち帰り、改めて20数年ぶりに聴いてみることにした。

「MOON CHILD」はICEの代表曲なので、僕も1998年当時、この曲からベスト盤購入に至ったのだと思うが、改めてこのベスト盤「ICE TRACKS Vol.01」を聴いてみると、1990年代特有のシティ・ポップが展開されていて、割と新鮮だし聴きやすい楽曲だなと思った。「MOON CHILD」もそうだが、「SLOW LOVE」も記憶に残っている楽曲で、ICEワールドが炸裂しているベスト盤だなと感じた。

ベスト盤なので、ICEの1993年のデビュー時から1997年までリリースしたシングル、アルバムからの選曲になっているが、ノリのいい楽曲が多く、5.1.2chのDOLBY SURROUNDで試聴すると、音の配置が面白く、74分というCDの収録限界時間一杯に楽曲が入っていて、聞き応えがある。

で、ICEは今、何をしているのか気になってネットで調べてみたところ、ユニットメンバーであり作詞・作曲を手掛けていた宮内和之さんはガンのため、既にこの世を去っており、ICEとしての活動はあまりしていない状況のようである。それでも、今年、デビュー30周年を迎えるので、何かベスト盤的な企画物CDのリリースや、iceとしての残されたボーカリストの国岡真由美さんの活動はあるかもしれない。

ここ数年、シティ・ポップブームではあるが、ICEあたりも再評価されるといいかもな、と思うと同時に、20数年ぶりにこの「ICE TRACKS Vol.01」を聴いて、20数年前の僕がどういう楽曲に惹かれていたのかを改めて認識する機会になったと思う。

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