レビューの詳細は、THE BIG BOSS(4K UHD Blu-ray UK)/ドラゴン危機一発/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。
2023年7月にイギリスで4K UHD Blu-ray BOX SETの「BRUCE LEE at GOLDEN HARVEST」がリリースされたのでそれを楽しみにして購入し、その中からブルース・リー主演第1作目の「ドラゴン危機一発」を今回鑑賞したわけである。過去からブルース・リーの映画は何回となくメディアが変わるたびに買い直して鑑賞し直しているわけであるが、日本でリリースされている「ドラゴン危機一発」は4K UHD Blu-rayがリリースされているのだが、色管理がHDRではなくSDRとBlu-rayと変わらないため、それならば日本版よりもアメリカ・クライテリオン版の方がいいだろうと、ブルース・リー生誕80周年の時に思ってクライテリオン版を決定版として所有していたのであるが、今回のArrow Video版は4K UHD Blu-rayでDOLBY VISIONのHDR処理を施しているため、クライテリオン版を超える画質を期待して購入した次第である。
「ドラゴン危機一発」を鑑賞しての印象は、確かに4Kならではの精彩感溢れる映像と、DOLBY VISIONによるHDR効果が優れていて、良質なフィルムを見ているかのような映像が4Kテレビに広がり、かなり魅力的である。クライマックスのシーンで一部フィルム起因のノイズが散見されて残念な部分もあるが、そこを除けば1971年の映画とは思えない美しい映像が広がり、満足感が高い。
音声はdts-HD MA 1.0chのモノラル音声でデフォルトは標準中国語である。後の映画でインパクトを与えるブルース・リーの怪鳥音がこの映画では聞こえないため、若干違和感を感じるところもあるが、これがオリジナルの音声なのだということを考えれば、このディスクの長所を感じ取ることができる。
特典映像も満載なので、BOX SETの値段がかなり高いのと、イギリス版なので日本語字幕や吹き替え音声は当然入っていないというウィークポイントはあるものの、ブルース・リー・ファンならばできれば押さえておきたいBOX SETである。
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