今年に入ってから、「マガジン9」というサイトをちょこちょこ見るようになった。「マガジン9」とは、9が憲法第9条を指していて、「日本が世界に誇れる平和憲法をもっと大切にしよう」という趣旨で始めたジャーナルなサイトである。僕が「マガジン9」を知ったのは、映画「戰雲」の監督である三上智恵さんが記事を書いていたというのが大きい。
僕は左翼系思想の持ち主だから、このサイトの趣旨は割と同意できるところがあった。このサイトには記事を寄せる執筆陣の他に、イベント情報やデモ情報も掲載されていた。このイベント情報やでも情報を見るたびに、「僕もなんか動かないと」という強迫観念に囚われていたが、「マガジン9」を見た時には福岡在住だったので、イベントやデモに参加できる状況でもなかった。
しかし、現在は横浜在住なので、東京で行われるデモに関しては参加しやすくなった。今日、11月3日はコンサートを見に東京まで出向くので、一緒に参加できるデモはないかなとサイトを見たところ、「憲法変えさせない!戦争反対!今こそ平和と人権11.3国会大行動」というデモ活動が国会議事堂前で行われることを知った。先日の衆議院総選挙でも野党に投票している僕としては、せっかくなので参加してみようと、コンサートの前に国会議事堂まで出向いていった。
地下鉄丸ノ内線の国会議事堂前駅から国会議事堂正門前まで歩いていったのだが、警察の警備が異様に感じられた。で、正門前に着くと、すでに多くの人が集まっていた。ただし、年齢層は相当高い。若者はほぼいない、と言ってもいい。僕と同じぐらいの年齢層かそれより上、と言った感じである。
今日は天気も良かったので、心地よくデモに参加できたが、雨だったらそもそも行かなかったなとは思っている。なんでも、主催者集計で2400人もの人が集まったそうである。
デモ自体は、若い女性グループがアジった歌を歌ったり、社民党の福島みずほ氏や共産党の方、八王子で自民党の萩生田に惜しくも敗れた立憲民主党の有田芳生氏と言った野党の方々が演説したり、京都大学の方の演説があったり、市民の方のスピーチがあったりと、熱がこもっていた。その内容そのものが、僕が抱えていた鬱屈した政治への不信感を払拭するに十分な異議申し立てだったと思う。
開催時間は14:00-15:20と結構長かったが、「自民党はいらない!」とアジる度に気分がスッキリするのを感じた。こういうデモはよく開催されているので、参加者の多くは顔見知りが多く、挨拶を交わす場面も多くあった。僕自身は会社の組合のメーデーですらまともに出たことはないので、貴重な体験をさせていただいたな、とは思う。
本当はこういうデモに若い人が参加すると、もっと有意義になるような気もするが、今の若い人はこういうデモのスタイルは嫌っていそうなので、集まるのが年配層に偏るのは仕方ないかなと思う。でも、こういう異議申し立てをしないと、今の政治家はとんでも無い方向に日本を持っていくので、欠かせない行動だと思っている。
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