昨日、Yahoo!ニュースを見ていたら、ニューズウィークの日本語版の記事で、「イギリスで有名なパブの店の閉店が加速している」という記事が目についた。ゴールデンウィークにロンドンに旅行に行き、夕食はパブでビールと何かを食べて済ましていた僕としては気になったので、記事を読んでみた。
記事によると1日に一店の割合でパブが閉店していっているとのことである。パブが閉店する大きな理由は、世界的な流れになるのだが、アルコールを飲まない人が増えてきていて、パブに行く人が減少していることが大きな要因だという。
パブと言えば当然ビールなのだが、アルコールを飲まない人が増えると、ビールの注文も減る。パブはアルコールで言えばビールやウイスキーなどを提供しているので、アルコールを飲まない人が増えると、当然客足は減っていく。僕が旅行でパブに行った時も、入店したのが夕方6時ぐらいと早かったせいもあるのだろうが、店内はガラガラだった。
パブとしても打開策を考えているらしい。ノンアルコール飲料を継続的に提供するように店の方針を改め始めているところもあるという。ノンアルコールビールなんかは最近だとわりかし美味しく飲めるものが出てきているので、アルコールを飲まない世代に対してのアピールになると思う。
もう一つ、パブが若い世代に敬遠される要因があるという。それは注文の仕方である。若い世代はスターバックスのようにレジに一列になって並んで注文をすることのほうがいいと感じており、パブのようにあちらこちらから注文の声が飛ぶという流れを煙たがっているという。それを受けて、一部パブではカウンターに一列で並ぶようにしているところもあるという。
そもそも物価高の影響でパブで飲むビール自体の価格が跳ね上がっているのも、パブが敬遠される要因の一つと言われている。1パイント(568ml)の価格が平均で1149円なのだが、ロンドン中心部だと2034円近い価格になることもあるという。僕も旅行時の食事で思ったが、ロンドンの物価は高すぎだと思う。
こういう問題を抱えつつ、パブは生き残りを賭けて新たな施策を打っていっているのだが、閉店の危機を乗り越えられるのか、パブでのビールを堪能した身としては、気になって仕方がない。
  
  
  
  
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