映画「ザ・サークル」を輸入盤Blu-rayで見た雑記

レビューの詳細は、『ザ・サークル』Blu-ray(輸入盤)のレビュー|SNS時代の監視社会を先取りしたディストピア・サスペンス【SDR / dts-HD MA】を参照のこと。

この映画はちょうど10年前に制作されたものである。原作小説があって、それの映画化ということである。10年前に輸入盤Blu-rayを購入したのは、劇場でそこそこヒットしていたように見えたからであるが、今回の輸入盤Blu-rayの鑑賞をした後のIMDbでの興行収入の数字を見た限りでは収支がトントン程度で、ヒットしたとは言い難い。

主演がエマ・ワトソンで、トム・ハンクスも出ているからハズレではないだろうと思って今回見たのだが、ハズレとまではいかないものの、途中までだるい展開が続き、あまり好奇心が掻き立てられなかった。

ただ、2026年の今、Xなどに代表されるSNSでの誹謗中傷や、特定の人物の追い詰め行為などを見ていると、物語中盤からの主人公メイの自分のプライバシーを全世界に公開するという軽率な行動と、それに伴う悲劇が2016年の映画としては予想以上にリアリティに迫ってくるところがあり、後半の展開は割と興味が湧くようになっていた。

さらにラストのオチは大衆を煽った巨大IT企業のCEOですら自分のプライバシーを隠すことはできないという当然のような展開になっていたので、その点は評価できるものになっている。

物語が途中までだるいのは、メイの行動があまりに考えなしに動いているところにあると思っている。2016年当時だとこういう部分は当然だったのかもしれないが、2000年ごろからネットに触れていて、そのリスクを学んできた僕からすると、熟慮が足りない主人公だなと思わざるを得ない。

そういう面であまり高い評価はしていないのであるが、時代を考えると先見性があったと言ってもいい部分もあるので、並の出来だなと思っている。

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