スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド シーズン4第6話「時間外勤務」(WOWOWオンデマンド)

あらすじ

エンタープライズの乗組員の連続勤務はあと数十分で終わるという状態だった。乗組員たちはシフト交代を待ちわびていた。そんな中、医療室のムベンガは新たに医療室にボイスという医者を配属させることをチャペルに話し、チャペルは反発する。かつてボイスはエンタープライズの主任医療者だった。ムベンガとチャペルは意見の相違をぶつけ合うが、決着はつかなかった。

そんな中、エンタープライズのワープ進路がわずかにずれていることをオルテガスもスコッティも気付く。その瞬間、エンタープライズに衝撃が走った。突然現れたワームホールのスリップストリームの中にエンタープライズは巻き込まれたのである。エンタープライズは大ダメージを喰らい、船の設備は停止し、スリップストリームに流されるままになってしまった。

医療室は深刻で、チャペルを危機から救おうとしたムベンガはテーブルと柱の間に挟み込まれ、事実上上半身と下半身の切断状態に追い込まれる。それでも、内臓にダメージを受けなかったため、ムベンガは生存していた。

ラウンジにも被害が出ていたが、医者のボイスがそこにいたため、ラウンジの被害者の治療はボイスが担当していた。チャペルはボイスに連絡を取り、ムベンガを救おうとするが、ボイスはムベンガの状態を見て助からないと判断し、チャペルにラウンジに来るよう指示する。しかし、チャペルはその指示を無視する。

スコッティは非常事態の中、なんとかスリップストリームの状況をセンサーで確認しようとしていたが、スリップストリームの状態が激しく、探査機はあっという間に破壊されてしまう。そのため、スコッティは探査機を改造して別の方法でセンサーを稼働させようとする。その探査機の操作には人の手が必要で、スポックが志願する。

チャペルはムベンガを救おうと研究履歴を探していたところ、ニュートリノを使えばムベンガを治療できることがわかる。机上の空論ではあったが、チャペルはニュートリノにかけてみることにする。また、スコッティもニュートリノを集めればエンタープライズをワープさせることができると判断する。エンタープライズがワープできれば、スリップストリームから脱出できる。

かくして、ニュートリノを集めるべく、乗組員たちは各対応する。

感想

今回の話は、ワームホールのスリップストリームに捕まってしまい、大ダメージを受けたエンタープライズがどうやってスリップストリームから脱出できるかというサスペンス物であるが、その一方でムベンガとチャペルの関係性を深く描いた物語でもある。

物語の主軸になっているのはムベンガとチャペルの関係性である。チャペルが非常勤でエンタープライズで働いていたという設定には驚くが、重傷を負ったムベンガを最後まで見捨てず助けようとするチャペルの意志の強さはかなり光るものがある。

ムベンガがサポートとしてエンタープライズに勤務させようとしたボイスという医者の存在も、このエピソードでは重要である。ボイスの評判はチャペルにも伝わっていて、チャペルは批判していたし、エンタープライズがスリップストリームに捕まった後のラウンジの治療にすでに乗船していたボイスが当たっていて、チャペルにも指示を出すというシーンは、かなり深いものがある。

サスペンス物なので、スリップストリームに捕まったエンタープライズがどう脱出できるかという話はかなり興奮する。特に物語の進行に応じて、エンタープライズが破壊されるまでの残り時間が随時表示されるのは、テンションを上げる要因である。スコッティをはじめとするクルーの決死の努力が船を救う展開には、興奮するところではある。

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