ホログラムドクターが緊急事態で起動すると、ヴォイジャーの中には誰もいなかった。ドクターがコンピューターと対話して事態の把握をしていると、トレスが現れ、ケイゾンの攻撃を受けて、クルーが脱出した旨を告げる。トレスはドクターのホログラムを艦内に投影できる装置を開発して、ドクターを艦内の主要箇所に投影させるが、そのうちにドクターがルイス・ジマーマンというホログラムの開発者で、自分が試しているホログラムに故障が起きたため、不調に陥っているとバークレーと名乗る艦隊士官から告げられる。バークレーはホログラムを終了させないとジマーマンの命が危ないと告げ、ヴォイジャーの破壊を仕向けるのだが。
最初から謎の展開で見ていてハラハラさせられるエピソードである。ドクターがメインの話は、ホログラムが人間に近づくことができるかという問いかけをしているような話が多いが、本作もその展開に沿ってストーリーが進んでいく。「新スター・トレック ザ・ネクスト・ジェネレーション」で脇役として活躍していたバークレイが登場するのもシリーズを見てきた人にはサービスかもしれない。しかし、ホログラムの不調とはいえ、ケスをドクターの妻だとしたのは、ドクターにその気があったのかないのか、ちょっと興味深い話ではある。
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