福井晴敏「パラオ攻略戦」機動戦士ガンダムUC 4

前回までに主人公バナージとユニコーンガンダムがネオジオンに拿捕されてしまったが、今回はその連邦からの争奪戦。ネェル・アーガマ一隻でそれを行うという無謀な作戦だが、実はネオジオン側に漏れていて、ネオジオンは小惑星パラオを捨てる気でいた事と、ユニコーンガンダムの秘密を探るべく、監視装置を密かにつけていたという一枚も二枚も上手の行動をフル・フロンタルはとっている。今回活躍するのはリディという一兵士。連邦の高官の息子だが、その地位に甘んじるのではなく、明白な意識を持って行動を起こすことになる。それをフォローするのがミネバ。この二人の交流が見所だと思う。もっとも主人公はバナージな訳であり、彼の立ち位置も色々描かれる。ネオジオンといったところで、生活している人々には変わりないという事実を突きつけられて、戸惑うバナージの姿が描かれる。だから連邦の脱出作戦に乗らずに自らユニコーンガンダムを乗って戦場に戻るということになる。物語終盤は、ニュータイプに関する記述が目立つが、これによりマリーダの正体が判明する。まさかZZガンダムに出てくるプルの一人とは、意外な設定である。物語は続いていく。

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