スティーヴン・キング著「ザ・スタンド IV」文春文庫

超大作「ザ・スタンド」の第4巻は、マザー・アバゲイルの失踪と、フリー・ゾーンでの法律の立案が中心に描かれる。それと同時にフリー・ゾーンにいる登場人物のうち、闇の勢力、ランダル・フラッグの方に取り憑かれているキャラクターの存在と、その者たちの暗躍が話の核を占めている。フラッグ自身は登場しないのだが、主要登場人物の行動にいちいち影響を与えているという点では、かなりの存在感である。物語自体が正義の立場と邪悪の立場の対立に徐々になってきているのが、物語を面白くしている要因だろう。主要登場人物のうち、意外な人物に生命の終了を与えられているが、これも神の思し召しなのかもしれない。マザー・アバゲイルも失踪によって神のなさることを実感するが、それを主要登場人物に告げる様は、結構残酷な話だと思う。最終巻でどのような展開が待ち受けているのか、相当な盛り上がりを期待させる展開になっている。

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