あらすじ
エンタープライズは艦隊司令部から戻ってくるよう指令を受ける。貨物船フォーチュネイトが救難信号を発信しているため、その調査を指示されたのである。エンタープライズがフォーチュネイトに接近すると、乗組員たちは「ノーシカン人に襲われた」と語り、「自分たちで対応出来る」とエンタープライズの協力を拒否しようとする。しかし、アーチャーやメイウェザーの説得により、修理の手伝いを受け入れることになる。フォーチュネイトは実はノーシカン人を捕虜に捕らえていて、彼からシールドの周波数を聞き出しそうとしていた。そしてノーシカン人に復讐をしようと企んでいた。
感想
貨物船育ちのメイウェザーが、貨物船フォーチュネイトの境遇に同情しながらも、彼らのノーシカン人に対する復讐には断固として反対するという、艦隊と貨物船独自のルールの間で葛藤する姿を描いた一篇。貨物船では自分たちで何でも処理するという不文律があって、海賊行為をするノーシカン人に対しても復讐を自分たちで行おうとフォーチュネイトの乗組員たちは考えるが、それが実は復讐の連鎖を呼び起こすことになるということを、改めて教えてくれる内容である。ノーシカン人は「スター・トレック」のエピソードではあまり出てくる異星人ではないが、凶暴な性格で、今回も好戦的意図をあらわにしているので、過去のシリーズと共通点は感じる。
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