映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」中洲大洋劇場

あらすじ

地球に亡命したキャスバルとアルテイシアは、マス家に引き取られ、それぞれエドマウ・マスとセイラ・マスと名乗り、平穏な生活を送っていた。しかし、見張り役のジンバ・ラルが軍需産業のアナハイム社と連絡を取り、ザビ家を倒そうと策略を立てたことから、サビ家の刺客を送り込まれ、ジンバ・ラルは死亡し、マス家当主も大怪我を負ってしまう。キャスバルとアルテイシアは無事だったが、その事件をきっかけにキャスバルとアルテイシアは、サイド5のテキサスコロニーに移動する。そこで二人は母が死亡したことを知り、絶句する。そしてテキサスコロニーでキャスバルは、姿形がそっくりな若者、シャア・アズナブルと知り合うのだった。その頃ジオンは連邦に対抗する兵器として、モビルワーカーを作り出していた。その実験として左遷されられていたランバ・ラルと、後の黒い三連星として名を馳せるガイア、オルテガ、マッシュが関与することになる。

感想

安彦良和が生み出した新訳「機動戦士ガンダム」のシリーズ第2弾。今エピソードでは、シャアとセイラがどのようにしてマス家から離れ、二人の別れを生み出すかがメインになっている。第1弾と比較して、ギャグシーンは少ないし、シリアスな場面が多いように思う。しかし、シャアとセイラを抹殺しようとするキシリアの刺客のエピソードとか、シャアがどのようにしてシャア・アズナブルという名前になったのかの要素が今エピソードに加えられ、ファースト・ガンダムしか知らない身としては、それなりに見ごたえがある。ドズルが左遷状態にあったランバ・ラルを新兵器モビルワーカーの実験に立ち会わせるなど、色々オリジナルとの整合性を合わせる部分が多いのが特徴であると言える。ファーストガンダムファンには、ミライ・ヤシマやアムロ・レイがちょっとだけ登場するのは、サービスのようなものかと思う。ちなみに驚いたのは青年シャア・アズナブル(つまりキャスバル)の声を演じていたのが、シャア役でお馴染みの池田秀一氏で、結構若い声を出しているのが伺え、興味深い。そういう意味ではゲスト出演のアムロを演じる古谷徹氏も良くも子供時代の声を出せるな、と感心する。第3弾では、シャアの名前をどうキャスバルが偽るのか、という点と、士官学校時代のガルマとの友情の育むところが焦点になるようで、期待が持てる。そして、もしかすると最後はガンダムが大地に立つシーンがあるのかもしれない。

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