レビューの詳細は、HACKSAW RIDGE(Blu-ray)/ハクソー・リッジ/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。俳優として時々問題を起こしながらも、第一線で活躍するメル・ギブソンが、第二次世界大戦の沖縄の前田高地での激戦の中、負傷兵を救助した実在の人物デズモンド・ドスの半生を描いた作品。映画としての出来はかなりいい。しかし、レビューでも書いたが、なぜか日本での劇場公開時には、沖縄の前田高地が舞台である、ということを隠して公開されたため、沖縄戦であると認識していない人が多かった作品でもある。デズモンドの活躍は、ちょっと超人的な感じがしないでもないが、銃を持つことを否定し、素手で負傷者を救助するというぶれない姿勢には共感を覚えるところでもある。そして、この映画の見所は、前田高地での戦闘シーンである。スティーブン・スピルバーグの「プライベート・ライアン」の戦闘シーンをはるかに超える戦闘シーンに、かなり度肝を抜かれる。サラウンドは縦横無尽に鳴り渡るので、自分が戦場にいるかのような感覚を覚える。劇場公開はほぼ終わりつつある作品ではあるが、自宅にサラウンド環境を持っている人は、日本でBlu-rayがリリースされた時には買い、のディスクである。
コメント