AERA最新号で仲村清司氏の苦悩を知る

Twitterで藤井誠二氏や、当の仲村清司氏が宣伝をしていたAERAの2018年2月5日号(2018年1月29日発売)で、藤井誠二氏が書いた仲村清司氏の「現代の肖像」が掲載されている。仲村清司氏といえば、一貫して沖縄について様々な角度から書籍を書いてきた人であり、下川裕治氏らとともに沖縄ブームを作り出した人物である。しかし、ここ数年は沖縄を面白く取り上げるのではなく、政治的観念から様々な見解を提起していく姿勢に変わっている。そして、「消えゆく沖縄」においては沖縄で暮らすことが重荷になっていることすら書かれていた。その心境を考えるのには、内地に住む僕としてはうかがい知れない部分でもあるが、この「現代の肖像」では、仲村清司氏の過去から現代にわたる人生について、彼の持つ苦悩を中心にしながら書かれている。僕のブログでは時々仲村清司氏の奥様について検索がかけられてくることもあるのだが、仲村清司氏は最初の奥様と離婚後、沖縄中部出身の女性と再婚されているとのことである。当然、彼の愛猫、向田さんも一緒に暮らしているという。この記事で印象に残ったのは、ウチナーンチュ2世である仲村清司氏が2017年の暮れに沖縄を離れ、京都に移住をしてしまったということだろうか。彼にとって沖縄が重くなりすぎたということなのだろうと思う。沖縄には通う生活になっているとのことである。うつ病も寛解していないとのことだが、沖縄を発信し続けた仲村清司氏の第一弾が終わって、次のステージに入ったのだと理解したい。僕個人も沖縄病になりかけている感はあるので、これからも仲村清司氏の著作物に関しては目を通していきたいと思う。

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