仲村清司著「沖縄うまいもん図鑑」双葉文庫

ウチナーンチュ2世を自認する作家の仲村清司氏が2007年に発売したのが、この「沖縄うまいもん図鑑」である。すでに刊行から10年が経過し、ネット書店でも新刊は見つからず、中古本を購入するしか手に入れる方法はない本ではあるが、2007年当時、沖縄在住だった仲村清司氏が沖縄の食について真面目に語っているのが、印象深い本である。その分、読んでいて「この料理を食べたい」というような思いを抱くことはないのだが、沖縄に相対する姿勢が伺え、仲村清司氏の沖縄への思いのようなものはよく理解できるところである。前に記事にしているが、すでに仲村清司氏は沖縄の生活を止め、京都での生活を始めているので、沖縄に対する思いのようなものは、変わってくるのだと思うが、それでも仲村清司氏の立ち位置というのはぶれていないと思われる。彼の生き様を見るには欠かせない本の一つであると言える。

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