あらすじ
ガイアは、グラヴィクから裏切り者の認定を受け、射殺される。しかし、ガイアは特殊な薬品を入手していて体に注入していたため、死から甦った。ガイアは父であるタロスと再会し、タロスに「どう100万人のスクラル人が住む場所を確保するの?」と尋ねるが、タロスは「グラヴィクの野望を阻止し、その手柄を持ってアメリカ大統領に直訴し、100万人のスクラル人が地球で住めるようにする」と答えるのみだった。ガイアはその方法論に納得はいかないようだった。その頃、教会にローズ大佐から呼び出されたプリシラは、ローズ大佐から「ニック・フューリーを殺せ」と指示される。しかし、その二人の会話を密かにニックは盗聴していて、プリシラが自分を殺しにくることを知った上で、プリシラと対峙する。ただ、プリシラはかつて地球人のプリシラと出会って親しくなった後、地球人のプリシラが病気で命が長くないことから、彼女の姿をもらうことを地球人のプリシラから認可をとり、そしてニック・フューリーを愛すること、という約束を交わしていた。そのため、ニックもプリシラも互いを殺すことはしなかった。ニックは、ローズ大佐のところに行き、無駄話をしている前振りの中で、バーボンの中にナノテクノロジーの追跡装置を忍ばせ、ローズ大佐の行動を追尾することにした。すでにローズ大佐もスクラル人に擬態されていて、アメリカ大統領の命に危険が迫っていた。ロシアとの交渉を行うアメリカ大統領の行動の前に、グラヴィクの部隊がロシア人の姿をして襲いかかり、アメリカ大統領を抹殺して地球人の関係悪化を狙うが、ニックとタロスはそれを追跡していて、グラヴィクの作戦阻止に動く。
感想
物語が後半に入って、今回のエピソードは結構ニックとその妻のプリシラの関係について詳細に描いていて、地球人とスクラル人との恋愛がどういうものかが、わかるようになっているのは、心に沁みる展開だったと思う。ニックも色々陰で動いているので、スクラル人の作戦を先読みで知っているところもあるとは思う。ただ、ローズ大佐も実はスクラル人の擬態だったという展開には、「これ、誰を信じたらいいんだ?」と不安定な状態に心を持っていかれる部分もあった。ヒーローの一人が敵であったような感じである。物語後半はアメリカ大統領を抹殺して地球人同士の対立を深めようとするグラヴィクの作戦と、それを阻止しようとするニックとタロスの戦いが描かれ、第2話、3話で描かれていたようなドラマ展開ではなく、アクション展開なのはワクワクさせられるところではある。ただ、ここで重要な事件が起こり、ニックの立場が悪くなるのでは、という展開になっていて、次のエピソードがどう発展していくのか、読めなくなった。後2話で物語が完結できるのか、それとも別のシリーズにさらに展開していくのか、気になるところである。
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