iPhone 15 Proの予約日に低価格で動画編集ソフトであるDaVinci Resolve Studioを販売しているBlackmagic Design社が、iPhone用にプロ仕様で動画が撮影できるカメラアプリ、「Blackmagic Camera」をリリースした。それも無料で。そのニュースは15日に知ってはいたのだが、今日までインストールは躊躇していた。
躊躇していたのは、Blackmagic Cameraの公式サイトでの説明を読んでも、iPhone 12 Pro以降で動画撮影に使えるようになったDOLBY VISIONに対応しているのかがわからなかったのと、説明を読む限りでは撮影した動画の保存先がBlacmagic Cameraのアプリ内になるようだが、それをiPhoneの写真アプリに保存できないのかが、よくわからなかったからである。それに今週末にiPhone 15 Proに所有端末を切り替えるのにiPhone 14 Proにインストールしても使う機会がないだろう、という思いもあった。
ただ、疑問に対して解決の情報がネットを探しても見つからなかったのと、無料アプリなのでとりあえずテストのつもりでiPhone 14 Proにインストールして、試しに自宅の環境で設定を色々いじって10秒程度の動画撮影をして、疑問解決できるか確かめるのもいいかと思い、iPhone 14 Proにインストールしてみた。
アプリ自体は全て説明が英語なので、一見すると少々理解するのに時間がかかる。英語ができないわけでもないから、じっくり説明を読めばわかるのだが、一瞬でわかるという類ではない。
で、まずDOLBY VISIONで撮影できないのか、という疑問に対しては、できる、という結果が出た。「Setting」-「Recording」-「Color Space」の設定が初期では「Rec. 709」になっているのだが、「Rec. 2020」に切り替えれば、DOLBY VISIONでの録画ができる。
もう一つのiPhoneの写真アプリに保存できないのか、という疑問に対しても、できる、という結果が出た。Blackmagic Cameraで動画を録画すると最初はBlacmagic Cameraのアプリ内に保存されるのだが、「Media」タブで録画した動画を選択し、四角に↑のアイコンをタップして、「Save Video」(四角に↓)をタップすると、写真アプリに保存される。もちろん、この状態では同じ動画ファイルが2つiPhone内に存在するので、iPhoneの容量を2倍に使うことになるから、適時Blackmagic Camera内の動画ファイルは消す必要があると思う。また、ファイル名はiOSのカメラで撮影したファイル名の時とは大きく異なる。
実は四角に↑のアイコンをタップすると写真アプリへの保存のほかにもAirDropとかiCloudフォルダへの転送とか、LINEやXへの投稿とか色々できる。その他に雲マークをタップすると、契約は必要だがBlacmagic Cloudへの投稿もできるので、iPhoneから直接DaVinci Resolve Studioのプロジェクトに入れ込むこともできる。DaVinci Resolve Studioの方もBlackmagic Cloudでプロジェクトを作っておく必要はあるが。
iOS純正のカメラアプリで当然動画撮影はできるのだが、Blackmagic Cameraの方がよりプロフェッショナルな設定で動画を撮影できそうなので、今度何か動画編集をする時の撮影には使えそうである。その時にはiPhone 15 Proでの撮影になるが、今のところ11月に沖縄に1泊2日の旅行をする予定なので、そこで活躍の機会がありそうである。
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