奈須重樹とやちむん刺激茄子「まるでソングブックのように」を聴いての感想

先日、「やちむんの奈須重樹さんからレコードを購入し、サプライズプレゼントを頂く」という記事を書いた。記事掲載後、奈須さんと代金支払いのやり取りがあり、アナログレコード代金と送料を銀行に振り込んで、取引が完了した。

奈須さんから「入金確認しました」という返事があったのだが、そのメールに「感想をまた書いてくださいね」とあって、少々頭を抱えてしまった。上述のリンク先に感想も書いていたのだが、タイトルのせいか、認識されていなかったようである。

そのことをメールで連絡しようかなとも思ったのだが、「改めて感想書き直すのもいいか」と思ったので、改めて書き綴ることにする。

まず、バンド名が「やちむん」だけでなく、「奈須重樹とやちむん刺激茄子」になっているのが、奈須さんのソロアルバムとしての立ち位置になっている。ジャケットに封入されていたライナーノーツによれば、「ポールサイモンのポール・サイモン・ノートブックみたいなアルバムを作りたい」という趣旨の書き込みがある。ボーカルとギター一本だけのシンプルなアルバムにしたかったようである。

「ポール・サイモン・ノートブック」の影響がある為、アルバムはかなりアコースティックである。A面の冒頭2曲は静かに始まり、じっくり聴かせるようになっている。だが、3曲目からB面に至るまでは、結構主張の激しい楽曲になっている。

代表作である「リスペクトミー」や「一生売れない心の準備はできてるか」も収録されているが、アコースティックな演奏のため、魂の絶叫的歌唱法にはなっていない。どことなく落ち着いた感じがするアルバムである。

「ポール・サイモン・ノートブック」と違うのは、サポートメンバーによる演奏が加わっているところにあり、アコースティックギターだけでなくブラスやコーラスも入っているところにある。でも、電子楽器は入っていないので、やはりアンプラグドである。

新曲は一曲。「ワジ(涸れ川)」という楽曲で、タイトルから静かな楽曲かと思ったのだが、予想外に歌詞がユニーク。奈須さんが自分の年齢を重ねたことを著名人の名前と比較して歌っている楽曲で、楽しい楽曲である。歌詞に尾崎豊さん、美空ひばりさん、石原裕次郎さん、筑紫哲也さん、どんとさんなどが現れるので、親しみやすい。

アルバムジャケットもユニークというか、苦労されている様子が見て取れる。裏に色々な店舗や企業の広告が掲載されているのである。もちろん沖縄の店舗や企業中心だが、日本本土の企業の広告もある。アナログレコード制作に費用かかっているから広告費を集めたように見て取れるが、この広告があるから、独特の雰囲気を漂わせるジャケットになっている。

まだ、奈須さんのところには若干在庫があると思うので、アナログレコードを再生できる環境があって、やちむんのアルバムを探している人がいるようならば、奈須さんにeメールでコンタクトを取って直接購入手続きするのも良いかと思う。やちむんの公式webサイトに奈須さんへのeメール連絡先が掲載されているので。

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