スター・トレック:ディスカバリー シーズン5第4話「未知に立ち向かえ」(Paramount+/Amazon Primeチャンネル)

あらすじ

モルとラアクは、ロミュランの石碑は持っていなかったものの、ディスカバリーの進む道を先回りしようとしていた。モルはトリルで密かにメンバーの一員になっていてバーナムたちの行動を監視しており、ディスカバリーにある仕掛けを送り込んだ。

ディスカバリーはそうとは知らずに石碑の示す次の地点に向けて移動していたが、モルが仕掛けたタイムバグという機械蜘蛛の影響を受けて、バーナムとレイナー、スタメッツはタイムトラベルを起こしてしまう。

バーナムとレイナーはさまざまな時空を行き来することになり、ディスカバリーが23世紀から32世紀に来るきっかけとなった事件の時や、ロミュランの石碑が示す創始者のパワーが悪人の手に陥った結果として崩壊してしまった連邦の姿を見たりすることになる。

バーナムとレイナーは唯一頼りになるスタメッツと合流し、タイムバグの排除を試みるが、タイムバグは時空フィールドを張り巡らせていて、除去は簡単にはいかなかった。そうしているうちに、3人は何度も時空を移動することになるが、その移動タイミングは予想できるようになったので、限られた時間の中で、タイムバグ排除の活動をすることになる。

その結果、ディスカバリーがワープ中に速度を上げてワープバブルを破壊すれば時空の外に出て、タイムバグの時空フィールドを突破し、排除できると判明する。その時の時空は23世紀であり、まだロルカが艦長をしていた頃のことだった。バーナムはブリッジに行き、クルーの説得を試みようとするが、23世紀のディスカバリーにはその時代のバーナムが存在していて、未来のバーナムを敵と判断して攻撃を仕掛ける。

23世紀のバーナムの活動を止めた未来のバーナムは、ブリッジに行き、すでに亡くなっているエアリアムをはじめとするクルーたちを説得にかかる。機関室ではスタメッツとレイナーがワープバブル突破の連絡を待ち侘びていたが、そこに23世紀のバーナムがやってきて、スタメッツらの活動を止めようと画策する。しかし、レイナーが少し前にクルーの心情を聞いていたので、それを武器に23世紀のバーナムたちを説得する。

感想

第4話のエピソードは、物語の進展にはあまり大きく寄与していない部分はあるかと思うが、モルとラアクがディスカバリーに仕掛けたタイムバグの影響を受けて、バーナムとレイナー、スタメッツが時空を行き来するというタイムトラベルものになっていて、結構面白い。

それも、「スター・トレック:ディスカバリー」の初期2シーズン、つまり23世紀の時代で描かれたキャラクター設定を活用して、バーナムたちがその23世紀の過去に戻ってしまうところは、シリーズをずっと見てきたものにとっては、懐かしい思い出が蘇るし、現代のバーナムと23世紀のバーナムが戦うシーンなども予想外の展開で、呆気に取られる部分はある。

当然、23世紀のディスカバリーに乗船していて亡くなったキャラも今回は復活しているので、その辺のキャラ同士の阿吽の呼吸が見られるのは、興味深い。

それとディスカバリーの副長になったもののまだクルーから浮いていたレイナーが徐々にだが溶け込み始めているという展開にも、スター・トレックらしいところがあると思う。

今回から、Amazon PrimeチャンネルでParamount+を見始めたが、「スター・トレック:ディスカバリー」でいえばNetflixで配信されていたシーズン3以来、ようやく5.1chのサラウンドサウンドで視聴でき、サラウンド効果による物語の盛り上げ方に興奮しているところはある。シーズン4はYouTubeで、先週まではWOWOWオンデマンドで視聴していたが、どちらも2chステレオ限定だったので、効果が半減していたと思う。

ただ、残念なのは日本語字幕がキャラの音声と全く合っていなかった点である。字幕が2秒ぐらい先に出て、その後にキャラクターのセリフが発せられるので、頭が混乱するところもあった。途中から字幕は補助で原語の英語を聞くようにしていたから、物語を楽しむのには多少の苦労で済んだが、この辺は改善してほしいところである。

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