僕はラジオ好きである。30代の頃からずっとFM横浜を聴いてきた。福岡に移住した当初は地元のFM局を試しに聴いてみたこともあったが、朝の番組で必要な天気予報やニュースを放送せず、堅苦しい内容や再放送が目立つことに不満を感じていた。そんな折、radikoがエリアフリーを開始したことで契約を結び、再びFM横浜を福岡にいながら聴くようになった。
しかし、歳を重ねるにつれ、FM横浜の番組作りに疑問を感じることが増えてきた。新番組が始まるたびに、内容が以前より劣化しているように思えるのだ。開局当初の1985年頃はスポンサーが少なかったこともあり、洋楽が多く流れていた記憶があるが、年を追うごとにトーク主体の構成となり、FM局としてのアイデンティティを失いつつあると感じている。
特に不満が募ったのは、旧ジャニーズに対する持ち上げ方だ。ジャニー喜多川の性加害問題が社会的に大きな批判を受けている中で、旧ジャニーズ所属のタレントの楽曲をヘビーローテーションする姿勢には理解に苦しむ。また、暴言問題で物議を醸した山下達郎の楽曲を多用するなど、被害者への配慮を欠き、ただ聴取率だけを狙ったかのような選曲には、憤りを感じずにはいられなかった。一度は問い合わせフォームから苦情を送ったほどである。
さらに、12月からは日曜昼に元ジャニーズのタレントを起用した新番組を開始するとのことで、ますます期待を裏切られる思いだ。確か、首都圏のラジオ局の中でも1~2年前に数少ない赤字経営に陥っていたと記憶しているが、このような番組作りでは改善の見込みも薄いのではないかと思う。
最近では、ついにFM横浜を聴くこと自体が嫌になり、J-WAVEに浮気してみることにした。J-WAVEの雰囲気にはまだ完全には馴染めていないものの、選曲だけを見ると僕の好みに合っている。旧ジャニーズや山下達郎の楽曲は流れず、土岐麻子がゲストとして登場するなど、意外と心地よい時間を提供してくれる。
今後もJ-WAVEを固定して聴くかはまだ分からないが、Tokyo FMやBay FMも含めて、他の局への移動を検討している。FM横浜が神奈川の話題を取り上げている点は情報収集の面で魅力的だが、ここまで番組制作が酷いと応援する気になれない。しばらくは浮気を続け、ラジオの新しい楽しみ方を模索したい。
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