佐野元春の「クロエ」がFM横浜でパワープレイ

実はここ1週間ばかり、FM横浜では佐野元春が昨年リリースしたアルバム「今、何処」の収録曲の中から、「クロエ」を割とパワープレイっぽくオンエアしている。理由は単純で、9月5日、つまり明日、神奈川県民ホールで佐野元春&THE COYOTE BANDの全国ツアー「今、何処TOUR」を開催するからであり、FM横浜はコンサートの主催者なのでチケットを捌きたい、という意図が含まれていると思われる。

昨日の東京国際フォーラムでのライブはチケットが瞬時に完売したとのことで、追加公演として神奈川県民ホールでの公演も開催されることになったのだが、流石に平日ということもあってか、まだチケットは買える。「今、何処TOUR」は割と全国で評判良く、チケットの売れ行きも好調だったらしいのだが、流石に平日公演だと佐野元春を見に行くファン層の年齢からして仕事等で厳しいところもあるのだろうと思う。

そんな事情もあってか、昨年アルバム「今、何処」をリリースした時には収録曲を全くオンエアしなかったFM横浜も、チケットを捌くためかアルバムの中で印象的な「クロエ」を比較的多くオンエアして、そのアウトロのところで「ライブが開催されます」というアナウンスを入れるのが常になっているが、開局当時のFM横浜の雰囲気ならば似合っていた佐野元春の楽曲も、現在のFM横浜の雰囲気ではちょっと浮いた感じすらする。ファンだから「クロエ」がオンエアされると嬉しいのだが、今のFM横浜は横浜という西洋的なイメージの街の放送局というより、神奈川県ローカルの地元放送局的イメージが強く、佐野元春の洋楽的ロック曲が溶け込む気がしないのである。アルバム「今、何処」からならば別の楽曲を選曲しても番組に合う感じのするものがありそうだが、頑なに「クロエ」をオンエアし続けるから、多少の違和感を感じるな、といったところである。

僕自身は福岡でのライブを楽しんだので、他の会場に遠征することはしなかったし、当然明日の神奈川県民ホールにも行かないのだが、明日のライブ行く人は楽しんでほしいなと思うのと、FM横浜はもう少し佐野元春の楽曲をセンスよくオンエアしてもいいのではないかとは思っている。たまに初期の楽曲をかけることもあるが、佐野元春の活動の中でラジオから流れるのにいい楽曲は色々あると思っているので。そもそもFM横浜開局時にはラジオ番組持っていたぐらいだし、応援してもいいのでは、とは思う。

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