あらすじ
セリトスはベタゾイドの3人の女性を運んでいた。謎の船による攻撃が相次いでおり、ライサにベタゾイドの3人を連れて行くためである。
ティ・リンは、フリーマン艦長と共にベタゾイドの3人の世話をしていたが、傍若無人な3人の態度に呆れ果てていた。ティ・リンはバルカンの上司に状況を報告しようとするのだが、通信がシャットアウトされていて通信できず、苛立ちを募らせていた。
そんな中、セリトスのクルーはベタゾイドの3人を歓迎するパーティーを開催するのだが、次第にセリトスのクルーたちの感情の高ぶりが上がってきてしまい、誰もが感情をコントロールできなくなってしまう。おかしいと感じたフリーマン艦長はベタゾイドの3人に原因があると疑い、医療室に連れて行くが、ベタゾイドの3人に病気は疑われなかった。
しかし、その過程でベタゾイドの3人は実は情報機関の人物であり、謎の船による攻撃をライサに伝えるべく、セリトスを乗っ取ろうとしていたのである。フリーマン艦長の奮戦も虚しく、セリトスはベタゾイドの3人に乗っ取られ、ライサへの最短コースとして中立地帯を超えてロミュランの空域に入るコースをセットされる。
ボイムラーは部下の名前を覚えようとして覚えきれなかった。それを見たラザフォードは、保安部長のシャックスに連絡を取る。シャックスはボイムラーを誘ってなんと、詩の朗読会に参加させる。保安部員が詩の朗読をしていることに失望を覚えるボイムラーだった。
ティ・リンは、セリトスのクルーの感情が昂っている原因は、自分が病気にかかっていて、感情をコントロールできなかったことが、クルーに影響していると認識する。そして、それを知ったマリナーと共に、事態の打開を図る。
感想
シーズン4もちょうど半ばに来て、ようやく謎の船による異星人への攻撃に関して、セリトスも関わってき始めた感じはある。しかし、今回のエピソードはまだ本筋ではなく、謎の船の脅威を身内に知らせようとするベタゾイドの反乱がメインの話になっていて、やはりドタバタである。
物語の主役はいつものマリナーやボイムラーではなく、このシーズンから本格的にメインキャラになりつつあるバルカン人のティ・リンであり、彼女が今回のエピソードの事件を解決する鍵になっているところが、物語のキモである。
そのため、ドタバタであるものの、ティ・リンというバルカン人が主役を張ることで物語的に多少の緊迫感というか、振れ幅の小さい展開になっており、今までのエピソードとは多少雰囲気の違う内容になっている。
次回以降、謎の船に関するエピソードは本格化して行くように思われるが、「ローワー・デッキ」シリーズでは新しい展開になりそうなので、楽しみである。
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