昨日、兵庫県の定例記者会見が開催された。昨日はサントリーの新浪会長が麻薬所持の疑いで警察の捜査を受けたために、サントリーの会長職を辞任し、本人による記者会見が開催されたため、多くのジャーナリストが新浪会長の記者会見に出席してしまい、兵庫県定例記者会見への出席者は少なくなっていたが、選挙ウォッチャーちだい氏は兵庫県定例記者会見に出席していた。
フリーのジャーナリストが出席する際に質問できる人数を制限されていたので、くじ引きで質問できる人を決めていたのであるが、ちだい氏は昨日は1番を引き当てていた。だから、ちだい氏が斎藤元彦にどういう質問をするかに期待が集まっていた。
前述のように昨日はジャーナリストたちの出席が少ないこともあり、YouTubeで記者会見を生中継するメディアが少なかった。昨日も配信していたのは関西の放送局、MBSだったのでMBSの中継を見ていた。
昨日の定例記者会見は、兵庫県の施策についての説明と記者クラブからの質疑応答、そして、フリージャーナリストからの質疑応答だったが、フリージャーナリストからの質疑応答は時間の制限という名目でかなり端折られた感じである。斎藤元彦にすればあまりフリージャーナリストからの質問に対応したくないというところなのだろう。
定例記者会見が始まって1時間近く経って、ようやくちだい氏の質問の順番になった。ここでちだい氏は2つの質問をした。これがいい質問だった。2つの質問を箇条書きで書いてみる。
- 斎藤元彦は、8月15日に高校野球を観戦しに甲子園にいたのだが、時の首相である石破茂から、日本武道館で開催される、天皇陛下もご出席される全国戦没者追悼式に出席賜りたい、という案内をもらっている。それにもかかわらず甲子園にいて、黙祷しているというのはリモート出席なのか?
- 兵庫の美味しいものを紹介する施策で、美味しいものを紹介するときに、お亡くなりになられた竹内英明さんの遺児に対する基金が設立されて、県議会の方が動かれているが、美味しいものを紹介する前にそういう基金の話をすべきではないか。
これは、斎藤元彦からすれば痛い質問だろう。この2つの質問に対して、以下のように回答している。
- 兵庫県の戦没者慰霊式は8月1日に行っているので、8月15日の戦没者慰霊式には代理のものを行っている。そして、その判断は適切であった。
- 遺児への基金は、議会の方が対応されているので、特にいうべきことではないと考えている。
この回答を聞いただけで、斎藤元彦の知事としての能力に事欠いていることがよくわかる。戦争でお亡くなりになられた犠牲者を弔う慰霊式に出席するよりも、プライベートを優先して高校野球を見に行くとか、誹謗中傷でお亡くなりになられた竹内さんの遺児への基金について賛同を求める見解を出さないとか、人として真心がないとしか言いようがない。
この2つの質問をちだい氏が放ったことで、いかに斎藤元彦が自分中心な人かがわかるというものである。