LAND HO! 佐野元春 WITH THE HEARTLAND 1994.9.15 LIVE AT YOKOHAMA STADIUMを見ての感想

佐野元春 WITH THE HEARTLANDが1994年9月15日に横浜スタジアムで開催したTHE HEARTLAND解散ライブの模様を収録したのが、「LAND HO! 佐野元春 WITH THE HEARTLAND 1994.9.15 LIVE AT YOKOHAMA STADIUM」Boxセットである。

この日のライブは1995年にVHSとレーザーディスクで「They called the band “THE HEARTLAND”」としてビデオリリースされている。2000年にはDVD化もされていた。しかし、「They called the band “THE HEARTLAND”」ではライブのうちわずか12曲しか収録されていなかった。

1994年9月14日、僕は横浜スタジアムにいた。「LAND HO!」のチケットが買えたので、ライブに参加したのだが、数日前からの天候不順によって僕は体調を崩していた。風邪薬を飲みながらライブに参加したことは今でも覚えている。

当日は朝から大雨で、雨に備えてレインコートを持って横浜スタジアムに行ったことも覚えている。幸い、ライブが始まると雨は止み、途中小雨は降ったもののライブ終盤の「悲しきレイディオ」の「🎵Down Town月に照らされて/今夜の素晴らしいこの横浜の夜!」の時に本当に月が見えたことは印象深かった。

そんな思い出があるから、「LAND HO!」完全版がリリースされると知ってからはネットショップで予約注文したのだが、いざ届くと見る機会がなかった。なかなか見なかったのはひとえに収録時間が3時間近いので時間的なゆとりがないと見られない、という事情による。

元日の今日、映画を見てレビューを書く気にはならなかったので、ゆとりのある午前中と、昼食後に「LAND HO!」のライブ全編と、「ドキュメンタリー証言集」を見て、その後は付属のブックレット等を読んで過ごした。

「LAND HO!」ライブ全編のBlu-rayは、オリジナルのフィルム撮影だと思うが、4:3の昔のアナログテレビのアスペクト比で撮影されている。今回のBlu-ray化でオリジナルの映像をアップコンバートし、かつアスペクト比を2.39:1のシネマスコープサイズに変更している。オリジナルの4:3の映像の上下をトリミングしたのだと思うが、縦長の映像よりは横長の映像の方が迫力がある。ただ、オリジナルの4:3の映像も知っているので、「トリミングされた映像領域も見たいな…」という気がしないでもない。

アップコンバートしてHD画質になった映像ではあるが、細部を見ると結構ボケていたり、ノイズが発生していたりと、高画質化されているわけではない。印象的にはレーザーディスクで4:3のテレビで見ていたものが滲みなどがなくなってHD化したという印象である。照明の効果も思ったほど感じられなかった。

音響は、2chステレオ音声なのだが、ギターの音色やブラスセクションの音色が左右のチャンネルに分けられていたので、誰が演奏しているのかが映像と相まってよくわかった。特にギターは長田進は右チャンネル固定で、佐野元春は中央固定、横内タケや伊藤銀次は左チャンネル固定だったので、映像で見る演奏とマッチしていたと思う。音質はよく、臨場感は感じられたが、劇場上映時に提供していたという5.1chトラックがないのは残念である。5.1chトラックを記録してもファンのほとんどは再生できないだろうけれど。

「ドキュメンタリー証言集」のクレジットを見るとどうもWOWOWで放送されたものを流用しているらしい。僕自身は見た記憶がないので、結構新鮮な気持ちで見ることができた。1995年ごろの証言を再収録しているので、渋谷陽一とか能地祐子が若い。一番驚いたのはそこである。内容も面白かった。

ディスクを留めていたブックレットが当時の「LAND HO!」会場で売られていたコンサートパンフレットそのものだったのも、嬉しいところである。当時のパンフレットには8cmCDがついていたが、さすがに今回はついていない。それを除いてもいい企画だと思った。当時のパンフレットもいまだに所有している。

総じて、時間的ゆとりのある年末年始休暇の時に「LAND HO! 佐野元春 WITH THE HEARTLAND 1994.9.15 LIVE AT YOKOHAMA STADIUM」Boxセットを消化できて、楽しいひと時を過ごせた。ライブが開催されて31年以上の時を経過しているし、自分も31歳歳を取ったわけだが、記憶の一コマを呼び起こしてもらった気分である。

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