レビューの詳細は、『ジェイコブス・ラダー』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|“家に帰りたい”が示す終着点。悪夢と現実が溶け合う、戦争トラウマ・スーパーナチュラルスリラー【Dolby Vision / dts-HD MA】を参照いただきたい。
この映画は1998年に輸入盤レーザーディスクで見て、ラストのオチを知って愕然とした印象深い作品である。スリラーなのだが、オチが凄すぎてその印象が強く残った作品である。
残念なことに輸入盤レーザーディスクは処分してしまって手元にないのであるが、2025年秋に4K UHD Blu-rayがアメリカやヨーロッパで発売されると聞いたので、27年ぶりに見直したいなと思い、輸入盤ショップから購入してコレクションの一つに加えた。
そして、今日、久しぶりに見直したのである。話を忘れていた。オチは強烈だったのでいまだに覚えているのだが、オチに至る展開が全く記憶にない。正確には主人公ジェイコブの死んだ息子役でのちに「ホーム・アローン」シリーズで人気者になるマコーレ・カルキンが出演しているのでそれは覚えていたのだが、それ以外の話の展開はほぼ忘れていた。
そのため、新作を見るような気持ちで作品を見ることができた。もっともラストのオチは忘れようがないので、ラストのオチでどういう展開で話を繋げるのか、という点に注目していた。
話の筋はかつてベトナム戦争に従軍し、戦いで重傷を負った主人公ジェイコブの周囲で異変が起こり、それを探すとベトナム戦争時に軍が研究していた薬「ラダー」の存在が見え隠れする、という話である。映画のタイトルである「ジェイコブス・ラダー」とは、ジェイコブの「薬としての」「ラダー」という意味合いは表面的にある。
しかし、映画のタイトルである「ジェイコブス・ラダー」とは、旧約聖書に登場する「ヤコブの階段」という意味合いも持っているのである。そのことを知っていて映画を見ると、ラストのオチも推測がついてしまうところはある。
また、今日改めて映画を見ると途中で登場人物がジェイコブに対してあるキーワードを放っている。それはラストを示唆しているのである。それも1回ではなく2回そのシーンがある。
1998年当時は大した英語力もなかったので、映画の内容が理解できないままラストのオチに驚いた記憶があるのだが、2026年の今、英語力が1998年当時よりは向上している中でこの映画を見ると、内容的には理解できているし、ラストのオチもタイトルや途中の伏線で示唆されているから、唐突でもないことが理解できる。それでもこのオチは…と思うぐらいに衝撃的ではある。
輸入盤レーザーディスクはPioneer Special Editionとしてリリースされたので本当はコレクションとして残したかったが残せなかったので、今回4K UHD Blu-rayを入手でき、改めて鑑賞できたのは気分的には嬉しい。傑作とは言わないが記憶に残る作品であることには変わりない。

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