
マーベル・シネマティック・ユニバースの映画としては、「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」以来1年ぶりに公開された作品であり、人気作品である「スパイダーマン」シリーズの第4弾になる作品が、この「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」である。
本作は本国アメリカではIMAXシアターでの上映はされていない。アメリカではクリストファー・ノーラン監督の「オデュッセイア」にIMAXシアターを押さえられているので、本作はIMAXシアター以外での上映に限られている。また、本作は史上初のScreenX向けに撮影された作品であると言われている。そういった面で日本におけるIMAXシアターでの上映は貴重である。グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTシアターでの上映にはチケット争奪戦に陥り、かろうじてかなり前の方の席が確保できた。
映画は前作で起きた事件のためにスパイダーマン=ピーター・パーカーという記憶を世界中の人々から消し去った後の話である。スパイダーマンはニューヨークのヒーローとして愛されているのだが、中の人であるピーターの孤独感は癒やされないままであった。ある時、軍の戦車が暴走する事件が起こる。スパイダーマンはそれを止めようとするのだが、戦車の中にいたのは老婆であり、何者かが精神を乗っ取っていた。戦車はダメージ・コントロール局に向かっていて、犯罪者を解放してしまうのだが、精神を操る何者かが誰かをスパイダーマンが突き止めようと奮戦する。スパイダーマンであるピーターの身には異変が起こっていて、蜘蛛の遺伝子が強く出るようになっていて体の制御がしづらくなっていた。そして記憶を消してしまったMJとネッドとの距離も再び縮まり始める、という話である。
ゲストも多彩な作品であり、Disney+の「デアデビル:ボーン・アゲイン」でお馴染みのパニッシャー=フランクも大活躍するし、ハルク=ブルース・バナーやエレーナも登場する。そして、精神を乗っ取る謎の人物の正体はマーベル作品に詳しい人ならば意外に感じる人物である。
物語は前作のオチをちゃんと活かしつつ、ピーターの孤独感をきちんと描いているし、スパイダーマンがニューヨークの愛すべきヒーローとして認知されているのも明言されている。謎の人物が企む事柄もクライマックスのオチでスッキリする展開だし、物語途中のハルクとの戦いも面白い。テーマ的に重たい内容なのだが、ピーターのキャラ的に深刻にはならないように話は進むので、気軽に見られるし、印象も強く残る。
アスペクト比は1.90:1のIMAXデジタルシアター向けである。IMAXレーザーGTだと上下に黒帯が出るが、画面サイズが大きいので、没入感は高い。比較的広角で撮影されているシーンが多い気がする。
前作が反則的な出来で良かったので、今作の出来が気になったが、出来はいいと思うし、ちゃんとマーベルならではのおまけ映像もあるので、次の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」が楽しみである。
ちなみに今日は1日なので映画サービスデーということで入場料が割引されていたし、8月1日は「スパイダーマンの日」とのことで、入場特典にピンバッジも貰えた。IMAXシアター入場特典としてA3ポスターも貰えたので、お得感が強い映画鑑賞になった。
