レビューの詳細は、ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(4K UHD/iTunes Movies)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。iTunesで「ジュラシック・パーク」の5作品セットを買っておきながら、第一作目の「ジュラシック・パーク」を見ただけで止まっていたシリーズ。今回、その気になって「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」を鑑賞したのだが、思っていたほど面白くなかった作品である。それは、物語の構成にあるような気がする。テーマは前作「ジュラシック・パーク」と同じで、「人間は自然をコントロールできると思うが、実際はできずに自然の逆襲にあう」というもので、これは繰り返し描かれている。そのために新鮮味を感じない作品になってしまっているのではないかと思う。ただ、クライマックスのT-レックスがサンディエゴを混乱に陥れるフッテージは、まるで「ゴジラ」が東京の街を破壊するかのような描き方で、そこの部分は楽しめる。映像は4K/HDR10での収録だが、思ったほど高精細ではない。特にCGの恐竜が描写されるシーンでは解像度が甘くなる。ただ、HDR10の光の加減は絶妙で、明るいシーン、暗いシーン共に生きる演出になっている。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chサラウンドであるが、恐竜の咆哮や移動感がサラウンドを中心に鳴り響き、観客の度肝を抜く演出がなされていて、そちらでは楽しめる。
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