レビューの詳細は、ミッドナイト・スカイ(DOLBY VISION/Netflix)/Apple TVで観た映画のレビューを参照のこと。ジョージ・クルーニーが主演だけでなく、監督と制作も担当すると聞いて、気になっていたNetflixオリジナル映画を今日、ようやく観賞したのだが、結構物語が淡々としていて、盛り上がりに欠けるため、今一つの出来だなと思ってしまった作品である。ストーリーは何らかの原因で人間が住めなくなった地球で、北極圏に生き残ったオーガスティン博士が、宇宙にいる人々に向かって警告を発すると同時に、木星から地球に戻ってこようとしている輸送船アイテル号が地球と連絡取れないことから不審がる、という展開で物語は進むのだが、盛り上がる点がないため、カタルシスを感じることができず、そのまま物語が終了してしまう残念な出来である。アカデミー賞で視覚効果賞にノミネートされているだけあって、4K/DOLBY VISIONの映像は素晴らしいものがある。アイテル号の精密なグラフィックや、北極圏の吹雪のシーンなどで、高精細の映像を堪能でき、また、コントラストの高さも抜群で、北極圏の雪の白さや夜の輝く星のシーンなどで威力を発揮する。音響もDOLBY ATMOSなので、吹雪のシーンの風が吹き付けるシーンや、アイテル号の移動シーンなどで自分を取り囲むかのようなサラウンドが効果を発揮し、素晴らしい出来を示している。ストーリーは今一つだが、映像と音響で楽しめる作品ではあると思う。
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