レビューの詳細は、AMERICAN ULTRA(Blu-ray)/エージェント・ウルトラ/輸入盤DVDで観た映画のレビューを参照のこと。田舎町のコンビニで働くしがない若者が、実はCIAの暗殺者育成プログラムで唯一成功した人物で、その能力を潜在意識下に押し込めていた、という設定は結構面白そうなストーリーだったのだが、物語が進むと、あまり面白くなかった残念な出来の映画が、この「エージェント・ウルトラ」。上映時間が96分と短いのに、意外と長く感じられたのは、その展開のつまらなさにあると言える。舞台が田舎町でのみ進むので、物語に広がりを感じられないし、登場キャラも少ないので、こじんまりとした印象を受ける。主役のマイクを演じたジェシー・アイゼンバーグは頑張った演技をしていると思うが、恋人役のクリステン・スチュワートが今ひとつの感はある。音響効果がイマーシヴ・オーディオであるdts:Xであるというので期待していたのであるが、アクションシーンは確かにイマーシヴで迫力あるが、静かなシーンはあまり広がりは感じられず、極端なシーン展開を感じてしまい、もったいないと思われる音響だと思う。総じて、面白くなる要素を持ちながら、その展開に失敗した作品であると言える。
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