あらすじ
異星人の船が廃棄物回収をしていた時、ラザフォードが以前作り、騒動を巻き起こした人工知能、バッジーを回収してしまう。バッジーは異星人に取り憑き、異星人をコントロールするようになる。
バイナーの船は謎の船に攻撃され、破壊されてしまう。セリトスはその報を受けて、バイナーの船のいたところに1番近かったから、調査に向かう。テンディとボイムラーは、かつて悪事を働いたピーナツとアルザスが更生をしたというのと、アルザスがバイナーの船の破壊に関する情報を持っているということから、別行動になる。
セリトスは破壊されたバイナーの船の付近に接近するが、バッジーに支配された異星人の船が現れ、バッジーが復讐のためにセリトスを攻撃する。生みの親であるラザフォードはそれを止めようとマリナーと共に異星人の船に乗り込んで、バッジーに愛を注ぐのだったが、バッジーはその愛によって分裂し、正邪2つに別れてしまう。さらに邪のバッジーは分裂し、論理的バッジーと邪悪なバッジーに分裂し、葛藤を引き起こす。
ピーナツとアルザスの様子を見にきたテンディとボイムラーは、バイナーの船の情報を提供するというアルザスの指示通りに指定された宇宙域に進むのだったが、アルザスは反旗を翻し、テンディとボイムラーを監禁する。ただ、二人も深刻には考えていなかったので、様子を見ていた。
分裂したバッジーの中の邪悪なバッジーは、亜空間に侵入し、連邦のすべてのネットワークを支配する。しかし、支配を成し遂げたバッジーは悟りを得て、邪悪であることをやめ、別の世界に旅立つ。
アルザスはピーナツを探していたのだが、2体のAIは、更生をすることに決め、投降する。そして、ボイムラーに謎の船による攻撃の真相を明かす。
感想
物語がだんだん核心に迫りつつある中ではあるが、今回のエピソードは、過去の引き起こしたAIによる主人公たちへの反撃という、「スター・トレック:ローワー・デッキ」にしてはシリアスな内容だった。もちろん、ギャグはあるのだが、結構真面目な内容で、セリトスや連邦の危機と言った話がリアルに感じられ、昔の「スター・トレック」っぽい展開になっていたと思う。
それでいて、事件の解決も「スター・トレック」らしいオチで、思わず頷くところがあり、エピソード的には満足である。
そして、謎の船による異星人の船への攻撃の真相の一端が、ラストで明らかになるというのも、このエピソードの特徴の一つであり、ようやく少しだけ謎が解け始めている。
残り3話ではあるが、どう物語の謎に決着をつけるのか、気になるところである。