TM NETWORKデビュー35周年記念のBlu-ray Box「TM NETWORK THE VIDEO 1984-1994」から、5枚目のディスクがこの「WORLD’S END I・II Rhythm Red Live」である。当時、TM NETWORKというユニット名からTMNに名称変更した頃のライブであり、ハードロック指向のサウンドに驚きをもたらしたライブである。当時のVHS、レーザーディスクでは、「WORLD’S END I」と「WORLD’S END II」の別々の商品として販売されていたが、DVD化された時に一本化され、今回のBlu-rayも同様に一本化されている。「WORLD’S END I」は収録時間が30分程度と短いので、「Rhythm Red Live」のエッセンスだけ表現している映像作品になっている。フルで収録されている曲が少ないし、あまりメジャーな曲を収録していないところもそう感じる。「WORLD’S END II」は収録時間も長く、フル収録の曲ばかりか、TM NETWORK時代には行わなかったアンコールも収録されているのが、特徴である。また、ゲストで大江千里が登場しているのも、この映像作品の特徴になっている。ただ、今見ると意味不明のイメージ映像が所々あり、もっとライブ映像でもいいのにな、と思うところもある。映像は元素材はフィルムなのだが、今回のBlu-rayはビデオの元ソースであるSDビデオからのアップコンバージョンなので、シーンによってブロックノイズが散見される。明るい画面は割と画質はいいのだが、暗いシーンになると、かなり厳しい。音質はかなりいい。AVアンプのDOLBY SURROUNDモードで視聴したが、かなりイマーシヴな音響効果をもたらしていて、迫力はなかなかある。
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