俳優として知名度のあるブラッドリー・クーパーが監督、主演をして、歌姫レディー・ガガをヒロインに迎えた、1937年の映画の4度目のリメイク映画化が「アリー/スター誕生」である。映画は、有名なミュージシャンであるジャックが、ライブの行なった町のクラブで見かけたアリーという女性の歌声に惹かれ、彼女を自分のライブで歌わせたことから、アリーが次第に有名になっていき、スターダムにのし上がっていくのだが、それと相反するようにジャックは酒と薬に溺れて没落していく、という話である。レディー・ガガはミュージシャンであることから、ライブシーンは圧巻の一言であるが、その他のジャックとの恋愛関係や、彼女の素の姿の演技もなかなかうまくいっていると思う。ただ、恋愛映画であると同時にミュージカル映画でもあることから、アメリカでは大ヒットを記録したものの、日本では「ボヘミアン・ラプソディ」の快進撃に阻まれ、あまりヒットをしていない不遇の作品になってしまっている。ラストが結構重い展開なので、映画を単なるドラマで終わらせない余韻を残して終了する。今回、単なる5.1ch/7.1chサラウンドのシアターで鑑賞したが、映像・音響はDOLBY VISION/ATMOSで収録しているので、効果的な映像と音響をデリバリーしていると思う。映画の出来は悪くないので、鑑賞して良かったと思わせる映画である。
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