映画「2001年宇宙の旅」(IMAX/ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13)

1968年に公開され、映画の歴史を変えてしまった、不朽の名作が、この「2001年宇宙の旅」である。製作50周年を記念して、今回デジタルリマスター化され、全国のIMAXシアターだけで2週間限定公開されている。ストーリーは、人類の進化を描いたものになっているが、元々70mmのフィルムで撮影されているだけあって、IMAXへの変換は非常に効果的で、大画面で見る意味があるといえる。作品そのものは、すでにレーザーディスクやDVDでも鑑賞しているが、改めてIMAXの大スクリーンで鑑賞すると、体感する映画であることが感じられる。それは音響も同じで、かなりの大音量で再生されるが、その分リアリティを感じるところである。当時のサラウンドでは、リアチャンネルがモノラルであったと認識しているが、臨場感は体験したことのないものである。画面サイズは恐らく2.20:1であると思われる。IMAXのスクリーンの上下が多少切れていたので。上映時間は164分と、既発売のビデオに比べ長いが、途中の休憩がビデオでは「休憩」と出たまま再生されるところが、劇場公開では本当に上映を中断するための時間が加算されているからである。序章と終章も完全に再現され、キューブリック監督の意図通りになっている。残念なところは、IMAXのカウントダウントレイラーがなかったことぐらいか。映画ファンなら、このチャンスを逃す手はないと思う。

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