この週末、映画「この世界の片隅に」の本編と、Blu-ray映像特典をずっと見ていた。それで、一応話題になっているTBS系テレビドラマ版「この世界の片隅に」ってどういう出来なのか、ちょっとだけ怖いもの見たさで第3話を流し見していた。途中でうとうと寝てしまったことからも、この作品に惹かれるものはなかったのは明らかだが、演出面でいうと、昭和19年の再現が、これまでの反戦映画の域を全く出ていないのが気になった。「この世界の片隅に」の目的は、戦中と戦後の歴史の分断を埋めることなので、ドラマ版はそれに失敗しているように思う。代わりと言ってはなんだが現代のパートがあって、それがどうも昭和とのミッシングリングになるらしいが、第3話ではよくわからず。全般的に映画の質と比較すると、だいぶ落ちる印象を受けてしまう。主人公すずさんの天然ボケもなんかドラマ版は空回りしている感じだと言える。あとは径子さんの小姑ぶりが典型的すぎるのもあざとい。今後、このテレビドラマ版は見ないと思う。
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