テレビで有名人が評価したことで、急に売れるようになった漫画が、ドリヤス工場著の「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」である。僕は、本屋で目立つところに平積みされていたので目に留まったのだが、内容的には名作文学を漫画であらすじ紹介といった内容で、普段では読まない名作文学に触れるのもいいかと思って購入し、読破したところである。知っている作品もあるし、名前だけ知っている作品、全く知らない作品等色々あるが、なんか水木しげるタッチの絵と相まって、妙な静けさを漂わせた漫画になっている。僕が原作を苦労して読破した夢野久作の「ドグラ・マグラ」をわずか10ページでわかりやすく翻訳しているのには驚いた。また、太宰治の「人間失格」も原作のイメージをよく伝えていると思う。普段小説を読まない人にも、原作小説を紹介するのには絶好の漫画になっているのではないかと思う。
コメント