この本のことを知ったのは、著者である仲村清司氏のブログだった。なんでも重版になった、ということで、宣伝をしていたのがきっかけである。でも重版ができたという割には本屋に売っていない。ということで何件か探して、ようやく見つけたのが初版の方。で発行日を見ると、実は3年前に発売されていたことを知った。ただ、沖縄が抱える問題については、大して2012年も2015年も変わらないと思う。沖縄で暮らしている著者だから分かる沖縄の抱える数々の問題、米軍基地問題に始まり、日本本土との温度差、沖縄内部でもあり得る差別問題、こうした切り口に光を当てて、著者は一つの意見を持って書き記している。さすがに何冊も沖縄問題に関する本を出版しているだけあって、納得をしてしまう内容になっている。これを読むと、沖縄が日本に復帰したのが良かったのか、ヤマトの僕ですら考え込んでしまう。辺野古の基地建設問題も、沖縄から見た真実の部分があり、今も続く日本国政府との軋轢がこの本を読むと、なるほどと、理解できるようになっている。辺野古に関心を持った人、沖縄フリーク、政府に問題を感じている人には読んでいただきたい本である。
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