これまで、DLNAサーバーソフトでServiioを導入し、ブログに書いてきたが、欠点としてDSDファイルを読み込めないという点があった。これはDLNAサーバーの仕様によるものであるが、何か解決策はないかとインターネットで探してみた。その結果、有料ソフトであるが、DSDもネイティブ再生出来るDLNAサーバーソフトが見つかったので、ここに記しておく。
そのソフトの名前はTwonky Server7.3である。元々DLNAを経由してDSDファイルも再生出来るというのは、NASの使用レポートから、NASのコントロールにTwonky Serverが使われているというところから発見したのである。Twonky Serverは$19.95の有料ソフトであるが、体験版として、最初の30日は無料で使用出来るので、テストするには十分な時間である。Twonkyのサイトでは、ものすごくあっさりとしか書いていないので、詳細は掲示板等で情報を得るしかないと思う。
ファイルは当然ながらWindows版もあるが、僕の場合iMacなので、Mac版をダウンロードする。インストールは至って簡単なので、特に記す部分はない。インストールが終わると、デフォルトのブラウザが立ち上がる。Twonky Serverの設定画面はWebブラウザで行うのである。ステータスの画面で、動画/音楽/写真の取得が始まるので、しばらく放置しておく。それが終わったら、アプリケーションフォルダにあるTwonky Serverを起動させる。どうもインストール直後の設定画面だけでは起動していないらしい。この辺はちょっと曖昧だが、確認した方がいいと思う。アプリが起動しているかどうかは、上のタスクバーにアイコンが出ているかどうかで確認出来る。
動画も音楽も写真もDLNAクライアントの方で再生可能になるが、肝心のDSDファイルがどうかというと、無事DSDとしてクライアント側で認識するので、変な変換をせずに高音質のファイルをiMacを母艦にして再生可能になる。ただし、iMacのスリープ時間を設定しておくと、時間が来ると問答無用で再生がストップするので、iMacを使っていないでクライアント側で音楽を再生する時は、スリープ時間を変更した方がいいと思う。
問題点は他にもあって、ハイレゾ音源(FLAC,ALAC,DSD)では、曲順がABC順でソートされてしまうので、アルバムの曲順通りにならないという欠点がある。それには一応解決策もあって、下記の手順で設定ファイルに文字列を追加すれば、FLAC,ALACについては解決する。どうもバージョンアップするたびに書き換えないといけないようではあるが。残念ながらDSDに関してだけは、それでも解決しないので、同じく有料の音楽再生ソフトJRiverを使ってファイル名を書き換えるしかないようである。
そのファイルの設定方法だが、Macの場合、下記の通りにする。
・Twonky Serverは終了させておく。
・アプリケーションフォルダからTwonkyを選択し、右クリックで「パッケージの内容を表示」をクリックする。
・Contents/MacOS/resources/views/view-definitions.xmlまでたどり着く。
・view-definitions.xmlはソフトのみが書き換え可能なので、右クリックで「情報を見る」を選択し、「共有とアクセス権」の設定を一時的にすべて読み書き可能に変更する。
・xmlが読み込めるテキストエディタでこのファイルを開き、52行目付近にある
「<container name=’byfolder’」とある行の「createClass=’object.item.audioItem.musicTrack’」の前に「sortcriteria=’+upnp:originalTrackNumber’」という一文を追加する。
・これで保存をし、アクセス権を元に戻す。
・Twonky Serverを再起動させる。
これで少なくともFLAC/ALACに関してはアルバム順のソートになっているはずである。
現在まだ試用期間なので、しばらく使って、問題なければ購入ということになりそうである。
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