スター・トレック ヴォイジャー 第150話「正義のドクター・スピリット」

泥棒のガーによってある惑星の病院に連れてこられたドクター。彼はここでTCと呼ばれる階級制度により治療方針が決まることを知る。行政官のチェリックはドクターをTC値の高い病棟の治療に当たらせるが、TC値の低い病棟の患者が気になるドクターは、TC値の高い病棟から薬を勝手に調達し、TC値の低い病棟の患者に投与する。しかしルールを破ったことがばれて、患者が死亡してしまう。ルールを変えさせてTC値の低い患者にも満足のいく治療をさせようと、ドクターはある行動を起こす。

ドクターが当番のストーリーだが、今回はドクター本人の本来の役割である医療方針を巡っての見解を披露するという、見応えのある話になっている。ドクターが連れてこられた惑星の病院は、混乱から病人に対する治療のルールを決めていた訳だが、ドクターの行為はそれを破ることになるために、ドクターの医療方針が正しいのか、惑星の決めた方針が正しいのか、激突をする展開になっている。後半はドクターの暴走によりストーリーは一旦解決をするが、ラストでドクターはその行為を倫理に反していないか、考え込む。そういう意味では深いストーリーだと思う。

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