惑星マリに立ち寄ったヴォイジャー。この星は犯罪のない星だった。それは思考によって怒りを取り除く行為が行われているからであった。そんなマリで暴行事件が起こる。惑星の調査官ニミラの調査によって、トレスが人にぶつかって激しい怒りを覚えたことが事件のきっかけだと判断し、トレスは思考の除去が行われそうになる。それを止めるためにトゥヴォックは独自に調査をするが、その間にも2つ目の暴行事件が発生する。
一見すると平和で人類の進化した姿をしているように見える惑星が、実は捨て去ったはずの思考を闇取引で売買しているという、今の世界でも同じような状況を提供している面白いエピソード。理想の世界は実はそうではなくて地下に潜っていただけだという話には説得力がある。なんでも邪悪な物を除去すればいいというのでもないことをこのエピソードでは伝えている。トゥヴォックの心の闇がどれほどすごいかが垣間見られる貴重なエピソードでもある。セブンのエピソードが何か取って付けた感じがするのもセブン人気にあやかりたい製作者の現れと見える。
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