ネカーニ星に招待されたヴォイジャーのクルーは、彼らの風習を体験していた。そのなかで地下の神殿に近づいたケスがエネルギーフィールドに触れてしまい、昏睡状態になる。彼女を救おうとしたジェインウェイ艦長は、神殿の聖霊達と接触するために様々なトライアルをするが、そこで得られた科学的情報が全く無意味なことを知る。宗教的儀式を信じていないジェインウェイは、次第にその意味について考えるようになるが…。
スター・トレックといえば基本的にはSFなので科学的解決をするところが物語の骨格をなしているのだが、本エピソードでは宗教的な解決をしているところが、特徴だと思う。宗教的なエピソードといえばチャコティが主役になるときのほうが多いが、ガチガチの科学主義者であるジェインウェイが宗教的信仰について考えを巡らせるというのが珍しいと思う。基本的にスター・トレックは欧米圏の作品なので、キリスト教的宗教がメインになりやすいのだが、今エピソードではどの宗教を参考にしているのか興味がある。途中で描かれる意味の無さそうな描写が、後で効いてくるのはハリウッドの作品らしい展開だと思う。
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